「利益を増やしたい」「利益を確保したい」と、どの社長もお考えです。
　しかし、「売上が増えれば利益が増える」などといったご認識で、「利益を確保するための合理的な思考」についてはご存じない方が多いです。
　ここでは、「利益確保の合理的な思考」についてお話をしていきます。

　今よりも利益を確保するならば、「売上総利益の増加」か「経費の削減」かのいずれかになります。
　まずは、このことをご認識頂いた上で、どちらから取り組むかを決めましょう。

　「売上総利益の増加」とは、損益計算書上の「売上総利益金額（いわゆる粗利）」の金額を増やすことを意味します。
　売上総利益金額は、「売上－仕入」で計算されます。
　そうしますと、売上総利益金額を増やすには、①売上を増やす、②仕入れを減らす、のいずれかになります。

　まず、①の「売上を増やす」についてです。
このことにつきましては、次節で詳しくご説明します。
　次に、②の「仕入れを減らす」についてです。
　「仕入れを減らす」を更に分解しますと、「仕入れ単価を下げる」か「仕入れ個数を減らす」かに分かれます。それぞれご検討下さい。

　売上は、「数量×客単価」で表すことができます。
　つまり、「数量」か「客単価」のいずれか、若しくは、両方を増やすと「売上」が増えます。

　まず、「数量」に関してです。
　「数量」を増やす方法としては、「新規客の獲得」「既存客の購入頻度の増加」「既存客の流出の減少」が考えられます。
　次に、「客単価」に関してです。
　「客単価」を増やす方法としては、「商品の単価を上げる」「買い上げ点数を増やす」が考えられます。

　続きまして、「新規客の獲得」、「既存客の購入頻度の増加」、「既存客の流出の減少」、「商品の単価を上げる」、「買い上げ点数を増やす」の中で、改善の余地があると思われる項目をピックアップします。そして、更に深掘りをします。
　例えば、「新規客の獲得」であれば、ホームページからの獲得、紹介による獲得、セミナー開催による獲得、チラシや広告による獲得、などが考えられます。

　このように、「合理的に、かつ、網羅的」に可能性を探り、そして、改善の可能性の高い項目から手を打ちます。
　ご興味がございましたら、貴社における「売上の分解」のお手伝いをさせて頂きますので、遠慮なくお申しつけ下さい。

　経費の削減に関する具体的な進め方につきましては、別ページ「経費を見直して利益を確保する」にて纏めております。